UEDA Dental Clinic

 うえだ歯科クリニック

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義歯症例


症例2.(写真は後日編集掲載いたします)
 60歳代、女性
 (以前からむし歯の治療を受けていた女性のお母様です)

(おもな訴え)
 ・入ればを新たにつくってほしい。

 以前にも入ればを入れていたが、調整を受けるたびにだんだん合わなくなってきた。あちこち痛みも出てきたので、入れるのがイヤになり、入れずに放置したまま長年経ってしまったとのことでした。
 よくよくお話をうかがうと、自分でもどこで噛んでよいのかがわからなくなってきており、ときどきアゴがふるえることがあったそうです。

(初診時の状況)
・顔貌:横からみると「うけくち」のような印象。
    下顔面がつぶれているような印象。
・口腔内:上下とも残存歯は少なく、トータルで10本程度。
    残存している上下の歯でかみ合っている箇所は皆無。

(レントゲン写真)

 上下の残存歯は少ない。
 幸い、抜歯を要する歯はなかったが。

(治療方針)
・義歯作成
 上下でかみ合っている箇所がまったくないいわゆる「すれ違い咬合」というケースですが、とりあえずかみ合わせをつくってみるしかないと考え、上下の部分義歯作成にとりかかりました。治療途中で旧義歯を持ってきていただきましたが、かみ合わせは相当低く、見た目もよくない。

 「私、元々うけくちなんかじゃなかったのよ!」と患者さんは何度か私に訴えたものです。
 「ただ入れ歯しなくなってから、今みたいに(うけくちに)なっちゃったの」とも…。

 義歯の調整をうけるたびにかみ合わせが低くなり、「うけくち」になったと考えられます。つまり今回の義歯はなんとしてもかみ合わせを高くする必要があったのです。

(義歯完成)
 上下で作成。
 装着したばかりの時は、一瞬下あごがさまよっていたが、しばらくしてから本来のいい位置で噛むようになった。そのとき、患者さんからとびきりの笑顔がみられました!

 まるでずっと探していた宝物を掘り当てたかのようでした。

 初診時にクシャっとしていた下顔面が長くなり、正面からみた顔貌はバランスよく見えます。皮膚のシワもだいぶ少なくなったように見えます。
 また初診時「うけくち」の状態だった下あごが見事にひっこみ、横から見てもバランスよくなってきました。
 上の義歯は左右の犬歯をひっかけ(クラスプ)に用いましたが、下の歯(義歯)とかみ合わなくなりました。しかし上の犬歯をあてようとするとかみ合わせが相当低くなり、再び「うけくち」になる恐れがあったのです。その部分は今後の課題です。ひきつづき、経過観察してまいります。

 

 

義歯症例(2)/福岡市博多区の歯科医 うえだ歯科クリニック